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老子 (図解雑学) 蜂屋 邦夫(著) 1470円


現代なお通用する漢文古典を解明

『老子』については、昔から日本や中国で多くの注釈書や研究書が書かれてきた。これまで現存最古のテキストは、8世紀初頭の石刻であったが、2200年ほど前に絹に書かれたものが長沙で発見された。
 これによると「大器晩成」の「晩」が「免」になっている。この訓は「まぬがれる」で否定の意味である。したがって、「大きな器は完成しない」ということになり、老子の基本的考えにマッチする。世俗的虚妄の世界観・人生観に対して、老子は逆説的否定の論理を展開するのに、「大器免成」は再考に値するだろう。
 このような新学説も紹介されており、魅力ある解説書になっている。
 例えば、儒家の徳目を否定する老子の名文句「大道廃れて仁義あり、知慧出でて大偽あり、六親和せずして孝慈あり、国家混乱して忠臣あり」を本書は図解して分かり易く示している。〈知能犯〉が出たり、孝子が必要となるのは邪道とする。
 本シリーズは、言葉だけではなく、図示による立体思考をねらっていて、深い思想もより身近に感じ取れるように工夫されている。 

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