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失敗学 (図解雑学) 畑村 洋太郎(著) 1418円

信念のある理論
畑村さんが提唱する失敗学について、
絵図を利用して書かれている著書。
この絵図がこの著書の特徴であり、
失敗学の論理の理解の助けになっている。
中身はというと、「失敗を失敗だけで終わらせない」
「失敗が起きた事象を一つ上の段階の大きな視点で
調べることにより、失敗の本質を知ることができる」
「日本はでは、(失敗の)原因追求と責任追及が同一視され
(失敗の)原因が特定しずらい」などの事象を畑村さんの
失敗研究の具体例をもって説明されている。
失敗の原因調査・分析は、決して易しいことではないし、
理論とすることは、より難しいことであると思うが、
それを分かりやすく表現されていることは大変すばらしいこと
であると思ったと同時に、社会の失敗・事故を根絶させたいと願う
畑村さんの熱い信念に共感を覚えた。
本屋さんのレジの前に平積みされてました
→気が短い人に最適な本の形式
半分文章 半分図解 これは確かにgood idea!
→最新の事例が抱負なので 講師にとって 助かります!
→新しいツールを使うことの危険性、
2004年3月 森ビル 回転ドア
2004年10月 新潟中越地震による 新幹線脱線
2005年4月 福知山線脱線
→もちろん著者の定番事例である つり橋、戦艦大和、山登りもあります!
→べからず集も 操作マニュアルも 不完全だ
これからは 「こんな説明書」が必要だ
という言葉に うなづくこと 間違いなし!
→3時間もあれば読めます
この本を足が掛かりに さらに深い「失敗学」の世界へ・・・
失敗からいかに学ぶか!
失敗学の概念を図解雑学シリーズのコンセプトでわかり易く纏めた一冊。
図解雑学シリーズは、図や表が豊富で概念が視覚的に捉えやすいので好きなシリーズです。(と言っても当然
興味のあるテーマしか読まないので、その読んだ数冊の所感ですが・・・・、)
失敗学の概念を、失敗とは何かの定義から始まり、失敗の要因分析、如何に情報として活用できる様に知識化し共
有化していくか、また、失敗から如何に学んで新たな創造に繋げて行くべきか、新しい事に挑戦するときに失敗を回
避して成功率を如何に上げるか、失敗に対するリーダ論まで幅広く論じられていて、とても参考になります。
また、失敗事例の検証からマスコミの事故に対するセンセーショナルな取り上げ方が、逆に問題の本質を見えなく
させている面があることも分かってきました。
僕の場合、失敗を恐れる気持ちが強いのですが、逆に失敗と向き合うことの大切さ、如何に小さな失敗(失敗の予
兆)のうちに大きな失敗を回避する感性の大切さ等が認識できて参考になりました。
昨今、重大事故が頻発している時に読んでおいて良い本だと言えます。
これは必読の逸品です
逆説的に、「成功哲学」が溢れる中でこのタイプのテーマを取り上げているのはすばらしい。
実は失敗は敬遠されがちだけどいろいろなヒントや法則が隠されており、これは図や絵も満載で楽しく学べる!図解雑学でも白眉のいっさつでした!
失敗分析だけではなく
失敗はなぜ起こるか?原因→分析→有効利用
までなら他の本でも良く見受けられるが、社会の構造や技術の進歩
組織の人間構成学まで考慮に入れた如何に「失敗を情報資源として
利用するか?」にこだわった内容に共感します。
失敗は特別なものではなく誰にでもごく普通に起こり得るものなのですから