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ポスト構造主義 (図解雑学) 小野 功生(著) 1470円


ポスト構造主義と呼ばれる人々に共通する考え方を整理

構造主義(やそれ以前の考え方)の何が問題とされ、ポスト構造主義が生まれてきたか。バタイユ、レヴィ=ストロースなどポスト構造主義に大きな影響を与えた人々の考え方、構造主義があきらかにした、世界の仕組みや言語論、ポスト構造主義の根底にある共通の考え方が、半分ぐらいです。
のこり半分ぐらいで、ポスト構造主義とよばれる人々(アルチュセール、ラカン、クリスティヴァ・・・)の考えや、ポスト構造主義がテーマとする問題などが紹介されています。1人の思想家に対して、多くて2〜3ページ程度で紹介されていたり、まとめなどで数ページといった構成です。

範囲が広いためか、各パートが概要レベルになっていて、正直、わかったような、わからんようなです。ただ、興味のある部分については、もう少し調べようか?、紹介されている著書を読んでみようか、という気を起こさせる本でした。

いつもの図解本で、見開き、左半分が文字、右が図解です。この本の図解は、本文をチャートっぽくしたものが多く、文字を読んだあと、ポイントだけ、整理するのに便利でした。

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図解雑学 サルトル 永野 潤(著)


今なおサルトルを読み直す意義

個人的に、構造主義、あるいは最近なら社会構築主義以降の一つの問題は、作られる人間がいかに世界を作る存在たりえるか、ということだと思っている。現状肯定に安住する人でないならば、主体はいかに可能か、という問いは今でもアクチュアルな問いであるはずだ。

サルトルは主体の哲学者として構造主義から批判を受けたわけだが、「意識革命を起こして主体となれ」というご託宣とは少し訳が違う。サルトルの哲学は、私たちの存在を「なんらかの実体」ではなく「外物との関係性」と規定しており、既に状況に作られる存在としての人間という視点を持っている。とすると、主体性を励ます彼の哲学は、既に人が主体であることの困難を、少なくともある程度は見据えたものになっているのじゃないか。ある意味で、社会構築主義以降の私たちは、周回遅れでサルトルの問いに戻ってきただけなのかもしれない。

この本を読んで、そんな印象を持った。いつか出るであろう、サルトルと本気で格闘した永野さん自身の哲学もたのしみに待ちたい。

サルトルが1時間で分かる

哲学初心者の私が、読みやすいと思って買った本です。漫画調で誰でもどこでも気軽に読めて、しかも我々の思考の本質が分かる優れものです。
この本はサルトルの人生が網羅されていますから、この本の中から好きなテーマがあれば、そのテーマに沿った専門書を読みすすめられてはいかがでしょうか。

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老子 (図解雑学) 蜂屋 邦夫(著) 1470円


現代なお通用する漢文古典を解明

『老子』については、昔から日本や中国で多くの注釈書や研究書が書かれてきた。これまで現存最古のテキストは、8世紀初頭の石刻であったが、2200年ほど前に絹に書かれたものが長沙で発見された。
 これによると「大器晩成」の「晩」が「免」になっている。この訓は「まぬがれる」で否定の意味である。したがって、「大きな器は完成しない」ということになり、老子の基本的考えにマッチする。世俗的虚妄の世界観・人生観に対して、老子は逆説的否定の論理を展開するのに、「大器免成」は再考に値するだろう。
 このような新学説も紹介されており、魅力ある解説書になっている。
 例えば、儒家の徳目を否定する老子の名文句「大道廃れて仁義あり、知慧出でて大偽あり、六親和せずして孝慈あり、国家混乱して忠臣あり」を本書は図解して分かり易く示している。〈知能犯〉が出たり、孝子が必要となるのは邪道とする。
 本シリーズは、言葉だけではなく、図示による立体思考をねらっていて、深い思想もより身近に感じ取れるように工夫されている。 

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図解雑学 三角関数 (図解雑学シリーズ) 佐藤 敏明(著) 1365円


おもしろかった

 見開きの左ページが説明、右ページが図解という形式で三角関数を解説。
 全222ページ中、前半はsin,cos,tanの意味や測量への応用方法、sin曲線などについての解説。事例も具体的なので高校まで数学の授業を受けた人ならあまり苦労せずに読み進めると思う。
 後半は、三角関数を微分・積分したり、オイラーの公式を導くために指数・対数が出てきたりする。しかも、抽象的な式の展開部分が多いので、私のような文系人間にはちょっとしんどい。しかし、一つ一つの説明はとても丁寧で親切。一読したときはよくわからなかったが、最後まで読んで流れがわかってからもう一度読むと理解できた。(そういいながら、フーリエ級数の部分はよくわからなかったが・・・・)

 ていねいな説明の本であり、私のように長年、数学の世界から遠ざかっている人間にとっては、「久しぶりでなつかしいなあ」とか「数学は美しいなあ」と感じ、なかなか楽しめた。

実務で数学が必要な人に

実務で三角関数の理解が必要になったので購入した。
この本は例もとても具体的で、わかりやすい。高校の数学の本でなかなかわからなかったことが、一ページでわかってしまうことが悔しい。
なによりも意味が頭にはいるので、実務上、応用しやすいところがいいです。
学校で挫折して、でも、実務で使う、使っているけどイマイチわからない、という方にお勧めです。

こんな簡単な本でオイラーの公式が導ける

一回買って、意味がわからず、モチベーションが下がってしまい、1年ほど放っておいた。たまたま『虚数の情緒』を読んで、気分が乗っていたので、性懲りもなく再び読んでみた。
するとどうであろう、こんな簡単な書き方で、オイラーの公式が解けるではないか!
著者の筆力の賜物といえるだろう。オイラーの公式を死ぬまでに理解したいと思っていたが、こんなに早く理解できるとは。しかも本当に美しい式で、しかも筆者の説明もとてもシンプルで美しい。
感動しました。日本でもオイラーの公式の意味を理解している人は多くないと思います。この貴重な経験を大切にして、数学の理解を深めていきたいと思います。

図解雑学シリーズ有数の名著だったりして

この本は、いい意味で図解雑学シリーズと思わないで読んだ方がいいかもしれませんね。
内容は非常にわかりやすく書いてあるのに結構痒いところにまで手が届いてたりするし。
例えば三角関数の加法定理や倍角などの諸公式の導出が丁寧に書かれていたりします。
フーリエ解析は本当にさわり程度なので期待しないであげて下さい。

フーリエ解析に疑問を持ったのならこの本で養った力で、
大学初級レベルの線形代数や微分積分の本を読むなりして、
もう一歩先に進んで見てください。
僕はそうしてる最中です。
そこで三角関数に再会して導出などの疑問が再浮上すれば、
傍らのこの本を辞書感覚でちょろっとひいてみてはどうでしょうか。
僕の数学入門書はこの本なんだと思います。

数学好きな人なら

『図解雑学』シリーズはいわゆる素人にも
わかりやすいような本なので、こんな私にも
三角関数がわかるようになるかと思ったのですが…
やはりそれはちょっと甘かったですね(笑)
三角関数がある程度わかっている人にならオススメですが
わかっていない人には、ちょっとチンプンカンプンなところも
あるかと思われます。

数学好きな人にすすめたい一冊です。

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