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複雑系 (図解雑学) 今野 紀雄(著) 1365円


話題として理解するための直観的理解には本書で十分。

90年代中頃に話題となった複雑系についての入門的な概説書です。
複雑系の中でも代表的な4つの話題(フラクタル、カオス、セルオートマン、
パーコレーション)を中心に章を立てており、それぞれのテーマについて数種モデルが
挙げられており、各モデルは図説を用いているので直観的に理解はできるのですが、
根本の理解に必要な数式の導入については余りわかりやすいとはいえないと思います。
本書は書名からも複雑系の基本に関して必要だと思われる最小限の事項を解説することを
目的にしていると思われますので、現在も学問的には進化している複雑系を理解するには
巻末に著者が推薦している参考図書(約20冊)のうちで興味のあるものを選択して
より深い理解を得ることが必要と思われます。

複雑系のすぐれた入門書

本書は、「じゃんけん」からはじめて、フラクタル・カオス・セルオートマトン・パーコレーションモデルと説明し、伝染病モデル等を解説する。その過程で日常でベキ分布がどうして多いか、また複雑系の学問は伝統的な要素還元主義によるものであることも解説される。
本書で特に感心したのはフラクタル次元の解説である。非常に丁寧にわかりやすく説明されているので直観的なイメージを容易につかむことができた。

わかりやすい入門書

わかりやすい数学で、カオス、フラクタル、複雑系を丁寧に解説しています。
複雑系の入門書としては最適だといえます。

複雑系に関する書籍には、複雑系の定義自体が幾つもありますが、
本書はサンタフェ研究所の定義を使用していますので、
本書を読んでより理解したい方には、同じくサンタフェ研究所で成果をだした研究者の本を読まれると良いでしょう。
スチュアート・カウフマン、ブライアン・アーサー、マレイ・ゲルマンが該当します。

ほとんどが数字の話題です

フラクタルやカオスの数学的な説明、いろいろな複雑系のモデルと特徴の数学的な説明が、メインです。最後に少しだけ現実の複雑系の説明があります。あと話の途中、所々で現実の話が出てきます。

ホトンド数学の話題で、それ以外の学問分野の話題は、出てきません。写像とは、次元とは、対数とは、など、基礎的なところから、説明してあるので、丹念に読めば、数学が苦手でも、問題ないか、と思います。が、数学嫌いの片には、ちょっと、お勧めできません。

個人的には、「難しい本」でした。が、自然や社会現象の不思議を、垣間見ることができました。新しい世界の見方が、(ちょっと??)楽しめました。

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