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図解雑学 時間論 (図解雑学シリーズ) 二間瀬 敏史(著)

興味を引くのにはいいが中途半端な内容
図解雑学は大型のシリーズであるが今まで読んだことがなかったのでこの本からよむことにしたが、
この時間論に関しては、はっきり言ってあまりできが良くないといわざるを得ない。
具体的には例えば、哲学的な時間の概念とエントロピーの増大などを同居させていることだ。
解説や図表から察するに入門書的な色の強い本書において時間の概念等を
エントロピーの増大などの側面から説明するのはあまりにも難解である。
そんな難解な説明を中心にしているのに序盤では哲学的な考えをとりあげたりしており
話の組み合わせ方,展開の仕方があまりにも突拍子もない。
別に哲学的な時間の捕らえ方を否定しているわけではない、ただこの本での組み合わせは否定する。
時間ですよ
時間と言う考え方を取り出し、まとめた本。
図解雑学シリーズにしては、専門的に突っ込みすぎなような気がします。
説明が難しいというモノではありますが、もう少し平易に説明できないかと…
ただ、興味深いまとめ方にはなっています。
時間という概念に対して強く興味がある方にはお勧めの一冊です。
元素 (図解雑学) 富永 裕久(著) 1575円

全元素の電子配置を図示しているのは本書のみ。
全ての元素についてその電子配置を省略なしに図示している。原子番号が増えるにしたがって、電子がどの電子軌道に入るのかがよくわかる。特にd軌道、f軌道のからむ遷移元素の電子配置の様子がよくわかるのがいい。よく周期表を見せるくせに遷移元素の仕組みをほとんど教えてくれなかった高校化学に対して不満を持っている人に最適だ。本書を見れば真に周期表を眺めることが楽しくなってくるだろう。
よく化学の本では「s軌道、p軌道、d軌道、・・・」と書かれていたりする。まるでd軌道の次に10個も20個も副軌道があろうかと思わせる書き方だ。この本を見れば副軌道は「s、p、d、f」の四つしかないことが明確にわかる。またこの順番に四つずつ収納できる電子が増えていくことも、逆ピラミッド形の図解でよくわかる。
副軌道の理屈を理解するには他の本が必要かもしれない。(齋藤(斎藤)勝裕という人の本がオススメです。副軌道についてはこの人の「化学結合」という本と2冊の「無機化学」という本がよいでしょう)
ただ、全ての元素についてその副軌道を一切の省略無しに図示しているのは、私の調べた限りでは本書のみであり、ビジュアルな電子配置を頭に入れておくのに最適な本といえよう。
身近な元素の使われ方のわかる本。
中学・高校時代の化学の時間は何となく憂鬱だった。数学の授業同様に、授業中は幽体離脱を起こしていたと思う。
周期表の元素記号を覚えたはいいが、その元素その物が、日常生活において何に使用され、
どのようになるのか?その様な元素の性質を正確に把握せぬまま、そこから化学反応式を書き、訳の分らない元素記号を編み出す。
私は、陰気臭い教科書を手に、そんな授業をつまらなく感じた化学が苦手な人間の一人である。
しかし、この本は只漠然と元素記号を覚えていくだけではなく、各々の元素が日常生活において何に使われ、どのように発見されたか?その性質は?原子量・融点・沸点・密度等が事細かに記載されており、英語読みの表記もあるのでただ読んでいるだけで、最低限の授業に必要な元素の以上のものが覚えられそうである。
そして、様々な元素が有害・無害・有益な形で存在しており、解説の中には文学・歴史上の出来事等の事例も豊富に紹介してある為か、意外にも文系の私でも楽しく読め、元素が身近な物質であることを改めて認識させてもらった本でした。
化学が苦手な人は是非手にとって読んでいただきたいです。
化学式への理解が深まるかもしれない。
「マンガ化学式に強くなるーさようなら「モル」アレルギー」高松正勝・著もお勧め。
2005年までの報告を含んだ、元素/周期表の図解入り入門書
原子番号1〜118までの元素に関する特徴・名前の由来・利用方法・発見のエピソード等が手短に説明されています。なお本書(初版)は2005年10月までの情報を盛り込んでいます。つまり2004〜05年に日本の理化学研究所が初めて報告した113 Uut(ウンウントリウム)について触れられています。(未確認元素の仮称はUu?となっていますが、その命名規則の記載あり)
図解雑学シリーズらしくイラストも多く読みやすい作りになっており、化学の基礎・歴史が分かるように配慮されているところに好感が持てます。外国人の名前のスペルも併記されていると良かったのですが、入門書ということで目をつむりましょう。電子構造に関する説明(例:金が金色の理由、水銀が液体の理由)や元素形成プロセスに関しても触れられているので、好奇心旺盛な高校生(理系コース)〜大学生初学年の方なら面白く読めるでしょう。なお元素発見のドラマ等に関する読み物としては(巻末資料の他に)次の本は面白いのではないでしょうか?
・マーカス・チャウン著「僕らは星のかけら 原子をつくった魔法の炉を探して」、ピーター・アトキンス著「元素の王国」
周期表に関して興味のある方は「一家に1枚周期表第2版」(カラフルな写真・イラスト入り周期表、A2版)、「エレメンタッチ」(前野悦輝教授による立体周期律表)、「拡張周期表」(シーボーグ)、「WebElements」をインターネット検索されてみては如何でしょうか。お好みの周期律表を部屋に飾り、本書等の入門書を読めば、元素周期表に更に親しみが沸くことと思います。まさに「科楽」ですね。(^-^)
超ひも理論 (図解雑学) 広瀬 立成(著) 1554円

オタク向けかな?
この本の解説を理解するには前もって相対論と量子論(出来れば素粒子物理も)を熟知しておく必要があるだろう。
本の中には難しい数式は出てこないが、素人には理解できない所が沢山ある。
相対論と量子論の物理オタクの皆さんなら読破できると思う。
図解雑学 ニーチェ (図解雑学シリーズ) 樋口 克己(著)

ニーチェが気になる人に。絶好の指南書
ニーチェは、アフォリズムで思考を展開していく。体系化した途端に、思考は蒼ざめ、硬直するからだ。本書もテーマ毎の見開きのアフォリズム形式で構成されている。著者は、膨大なニーチェの思索のポイントを驚くべき力技で抽出しており、そこから読者は自らの思考を広げていくことができる。暇な折に、偶然開いたページを読んでも十分楽しめる。年譜やキーワードの索引、コラム、参考図書の案内等、ハンドブックとしても充実した編集で、まさにコンパクトなニーチェ百科として至れり尽くせりの内容だ。
ニーチェ初心者はこれを読もう!
ニーチェを読むための重要な知識が広く手に入れることができます。いろいろな入門書が出ていますがこの本が一番わかりやすと思います。著者の自身の哲学の押し付けがなく、主観を極力排除してニーチェを説明されているところに好感がもてます。